ニュームンバイで使用するスパイスとハーブの特徴と効用

カレーやインド料理に欠かせないのが、スパイスやハーブなどの香辛料です。ニュームンバイではお料理ごとに多種類のスパイスやハーブを、この道25年のシェフが秘伝の配合で使用しており、他店では味わえない独特の深みとうまみを引き出しております。

当店のインド料理を召し上がる際には、どんなスパイスを使っているのかを考えながら食していただきますと、より一層お料理をお楽しみいただけるかと存じます。

あなたもぜひ、スパイスとハーブの世界を知っていただき、ご家庭でのお料理の際にも加えていただけますと幸いです。

◎スパイス


クミンシード

セリ科の植物の種子(植物学的には果実)。カレー風味そのものを表現する香り系スパイスです。使う前に炒ると香りが高まります。

最も古くから栽培されているスパイスの一つと言われ、紀元前16世紀の古代エジプトの医学書「エーベルス・パピルス」にも記載されているほか、古王国時代の墓所からは副葬品として発見されています。



ターメリック

日本名「ウコン」。ショウガ科ウコン属の多年草で主にカレーの色付けに欠かせないスパイスです。

インドが原産であり、紀元前からインドで栽培されています。「鬱金」の原義は「鮮やかな黄色」で、呉音「ウッコン」が転訛しウコンとなりました。



コリアンダー

セリ科の一年草で、果実や葉を乾燥したものをパウダー状にしてスパイスとして使います。柑橘のような爽やかさな香りが特徴です。

生食する葉の部分は「パクチー」と呼ばれます。 



カルダモン

ショウガ科の多年草の種子。『香りの王様』と異名を持ち、エキゾチックな匂いを持ちます。インドカレーには欠かせない香り系スパイスです。その他にニンニクや肉料理の匂い消しや菓子、パン・デピスの風味付けに用いられます。チャイの香りづけにも、クローブ、ジンジャー、シナモンとともにかかせないスパイスです。また、中近東ではコーヒーにカルダモンの精油や種子の粉末を加えたカルダモンコーヒーが好まれています。これは、中近東ではカルダモンがコーヒーの害を取り除くと考えられたためでもあります。

また、カルダモンの摂取にストレス改善効果が認められることが報告されています。



シナモン

ニッケイ属(Cinnamomum)の複数の樹木の内樹皮から得られる香辛料です。ニッキ(肉桂〔ニッケイ〕の音変化)とも。また、生薬として用いられるときには桂皮(ケイヒ)と呼ばれる。

熱帯各地で幅広く栽培され、香り高く、『スパイスの王様』と呼ばれることもあります。

日本には8世紀前半に伝来しており、正倉院宝物の中にもシナモンが残されています。(「桂心」という名称で、薬物として奉納されたもの)。

カレーはもちろん、チャイの香りづけや、シナモントースト、シナモンケーキでも使われ、おなじみのスパイスです。



ガラムマサラ

主にインド料理で使われているミックススパイスです。「辛いスパイス」と訳されることがありますが、辛味よりも香りをつけることを目的に使わます。。ヒンディー語の "garam" には「暑い」「熱い」という意味はありますが「辛い」という意味はありません。

基本のスパイスは、 シナモン(肉桂、桂皮)・クローブ(丁字)・ナツメグ(肉荳蒄)の3つで、ほかにカルダモン、クミン、ローリエ、胡椒などを加えたりします。厳密なレシピは無く、同じ人が作る場合でもつねに配合が同じとは限りませんし、インドでは家庭によって配合が異なります。


◎ハーブ


ローリエ

ゲッケイジュ(月桂樹)の葉を乾燥させたものです。ゲッケイジュはクスノキ科の常緑高木で地中海沿岸原産。葉に芳香があり古代から用いられました。

さわやかなやさしい香りは、肉や魚の臭みを消し、野菜の甘さを引き立てます。

欧風カレーやポトフなどの煮込み料理にはよく使用され、ケチャップやソースを作る際にも利用されます。

日本ではローレル(英語: laurel)、ローリエ(フランス語: laurier)、ベイリーフ(ベイリーブズ、英語: bay leaf, bay leaves)、ゲッケイジュ(月桂樹)、ロールベールブレッター(ドイツ語: Lorbeerblätter)などの名でも流通しています。



ミント

シソ科ハッカ属(ミント属、メンタ属)の総称。原産地は地中海沿岸、ヨーロッパ、アジア東部です。

園芸品種も多くありますが、スペアミントやペパーミント、アップルミントなどがよく流通しています。

葉は、爽快味および冷涼感を与えるメントールに富むため、ハーブとして料理、カクテルや菓子、薬用酒などの材料となるほか、精油(エッセンシャルオイル)は香料として食品や歯磨き粉に添加されたり、アロマテラピーや消臭や虫除けに用いられます。



当店では、ご家庭でもお気軽に本場のインドカレーやお料理を味わっていただきたく、店内で代表的なスパイスの販売を行なっております。

また、お気軽にインド料理に親しんでいただけるよう、カレー料理教室も行っております。(毎月第一月曜日)